福津市の海辺の施設「PLOOF」を立ち上げ、2023年に向けて再設計を進めています。

PLOOF

寝る間も惜しんで働いていた当時、メンバーでこんな話をしていました。

「食べて寝て、毎日同じことを繰り返すだけだったら、自分個人としては『生きる価値』が感じられないと思う。だから、この環境で働くことがこんなに楽しいと感じるのかも。」

生きる価値は人それぞれ。それをどこに感じようが、良いも悪いもありません。
これは、日常の他愛もない会話です。

ただ、ここから「PLOOF」の構想が始まりました。

そんな話をしている折、「福津市におもしろい土地があるらしいけどどう?」というご紹介をいただいたのです。

「… おもしろそうだからとりあえず借りてみようか。」

stansはいつもこの調子です。(困ったことに)

生きている証を感じられる場所

自然に触れること、美味しいものを食べること、体を動かすこと、仲間と笑うこと。
自分が何に心を動かされ、誰と一緒に過ごしたいのか。じわりと心に刻まれること。

私たちは、これが「生きている証を感じること」のひとつだと考えています。

人間にとって根源的と言える欲求を、何も考えずとも満たすことができる場所。
そんな場所を目指して、PLOOF(proof of life = 生きる証明)という施設名称が生まれました。

まずは、自然をめいっぱいに楽しみながら「食べる」こと。BBQ施設からスタートしました。

人にとって自然な状態とは何か

クリエイティブ事業において、私たちstansが得意としているデザインは、世界のトレンドを捉えた最先端のものや、上手にお化粧をするようなものではありません。

対象と徹底的に向き合って、その本質にたどり着くようなもの。企業で言えば、その成り立ちや創業者の思い=ゼロ地点を探すようなデザインであると考えています。

「人がどのような行動を取るのか」と同じくらい、いや、それ以上に、「人がなぜその行動を取るのか」に興味があります。

人にとってのゼロ地点はどこにあるのか。人にとって、より自然な行為・自然な状態とは何かを考えるうちに、「PLOOFはそんな状態を実感できる場所にしてみたい」という思いに至りました。

宮地浜という場所

福岡有数の観光名所である宮地嶽神社。有名な「光の道」からまっすぐに伸びる参道の終着点、宮地浜海水浴場の目の前に鳥居が立っています。この鳥居を右に曲がったところにPLOOFは位置しています。

遠浅の海で、ファミリーも利用しやすい宮地浜海水浴場。夏はたくさんのレジャー客で賑わっています。

そびえ立つ宮地嶽神社からスピリチュアルなプレッシャーも感じつつ、豊かな自然に恵まれた、本当にすばらしい土地です。

2023年の「本オープン」に向けて

2021年5月にオープンし、BBQ・カフェ・焚き火施設など、コロナ禍でも安全に時間を過ごすことができることを模索しながら営業をしてきました。
実は、PLOOFは未だ完成していません。

2022年1月〜2023年4月にかけて、施設の再設計を行います。
1年間、営業を行ってきた中で知ることができた土地の魅力や、課題や、当初私たちがやりたかったことを最大限に実現させ、より大きな規模で、全く新しい施設として生まれ変わります。

自然に触れられて、身体を動かして、仲間と楽しめて、美味しいものが食べられて… 複雑でなく、シンプルでとても良い気持ち。
そんな体験をたくさん準備して、再オープンを目指します。

どんな施設に生まれ変わるのか、私たち自身もワクワクしています。

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